アニメーション監督の細田守さんが手掛けた映画「サマーウォーズ」が7月16日に金曜ロードショーにて放送されます。
もはや毎年夏の風物詩となっているようなこのアニメですが意外と知らないことも多いのではないでしょうか。声優や聖地なども知ることでより映画を楽しめますよ!
早速調べていきましょう!
「サマーウォーズ」の声優は誰?
【引用元:サマーウォーズ | Paravi(パラビ)】
この映画では高校生がメインで話が進んでいきます。青春真っ只中のイメージを伝えるには声が本当に大切になってきますよね。
声優にはあの有名人が参加されています!
※この先ネタバレを含みますのでご注意ください。
小磯健二役の声優は神木隆之介
この物語の主人公でもある高校2年生の小磯健二は俳優の神木隆之介さんが演じられています。
小磯健二は物理部に所属し数学が得意で数学オリンピック日本代表にもあと一歩のところです。世界の危機を救うヒーローにもなります。
神木隆之介さんは超有名な俳優さんですが、アニメの声優としても数多くの代表作がありますよね。ジブリの「千と千尋の神隠し」や「ハウルの動く城」などもそのひとつです。
篠原夏希役の声優は桜庭ななみ
篠原夏希は女優の桜庭ななみさんが演じられています。
小磯健二の先輩でこの物語の舞台となる陣内家の曾孫です。曾おばあちゃんに婚約者を連れていく約束をしてしまいその「振り」を健二に頼むことになるんですよね。それがあんなことに巻き込まれるなんて…
女優の桜庭ななみさんは2008年に映画「天国のバス」で女優デビューされています。映画やドラマはもちろん、CMのイメージが強い方も多いのではないでしょうか?
池沢佳主馬役の声優は谷村美月
池沢佳主馬は女優の谷村美月さんが演じられています。
篠原夏希と同じく陣内家の曾孫の一人で13歳の少年です。ネットゲームの世界チャンピオンという一面もあります。
谷村美月さんが演じられる少年の声は本当に声変わりをするまえの男の子の感じがしてすごいなと思います。
「サマーウォーズ」ネタバレとあらすじ
世界中の人々が集うインターネット上の仮想世界OZ(オズ)。ユーザーはパソコン・携帯電話・テレビ[注 2] などから自分のアバターを操って、ショッピングやゲームだけでなく、納税や行政手続きなどの様々なサービスを利用できる。OZの管理権限や個人情報などは、世界一安全と言われるセキュリティによって守られていた。
ある日、佐久間と共にOZの保守点検のバイトをしていた高校2年生の健二は、憧れの先輩である夏希から、一緒に夏希の実家に行くという「バイト」に誘われる。実家には夏希の曽祖母である栄おばあちゃんの90歳の誕生日を祝うために、26人の親族が一堂に集まり、健二はひょんなことから栄のために「夏希の婚約者のふり」をすることになった。
2010年[注 3]7月30日の午前0時25分、健二の携帯電話に数字の羅列が書かれた謎のメールが送られてくる。数学が得意な健二は、それを何かの問題だと思って回答してしまう。しかし、それはOZの管理権限を奪取できる暗号であった。翌日、OZは謎の人工知能・ラブマシーンに乗っ取られてしまう。その影響はOZと密接に連携していた現実世界の各種インフラにまで及び、社会全体に大きな混乱を引き起こしてしまう。人々が対応に苦しむ中、栄は人脈を駆使して被害の軽減を図り、事態は収束に向かう。しかし、栄は翌朝、心臓発作(狭心症)で死去してしまう。
陣内家の女性陣が葬儀の準備を進める中、健二と陣内家の男性陣有志は敵討ちや被害拡大の防止のためにラブマシーンを倒す準備を進めていた。作戦の結果、一時はラブマシーンを封じ込めることに成功するが、作戦に使用していたスーパーコンピューターの冷却のために使っていた氷を翔太が栄の遺体の保存のために持ち出したために熱暴走を起こすというアクシデントで逃げ出されてしまい、あげくにはキングカズマのアカウントまでもが奪われてしまう。ラブマシーンは、奪った4億を超えるアカウントの権限を利用して、小惑星探査機・「あらわし」の再突入体を世界に500か所以上ある核施設のどこかに落とそうとする。落ち込む一同だったが、健二の言葉と栄の遺言により気力を取戻し、夏希は栄に仕込まれた花札(こいこい)勝負でラブマシーンへ最後の戦いを挑む。
一度はラブマシーンのチート行為で掛け金が二桁にまで減らされるという窮地に陥るものの、全世界の人々の好意によって得たアカウントを使ってラブマシーンに奪われたアカウントのほぼ全てを解放することに成功。その後、ラブマシーンは「あらわし」の再突入体を陣内邸に落下させることを画策。だが健二の機転と計算能力、侘助のラブマシーンへのクラッキングと佳主馬が奪い返したキングカズマのラブマシーンへの一撃によってGPS制御の「あらわし」の再突入体の落下地点を陣内邸からずらすことに成功。陣内家の家屋は半壊するも、陣内家の面々は生き残ることができ、怪我の功名で源泉まで手に入れた。
明けて栄の葬儀の日と共に栄の誕生日。OZの混乱を終息させた立役者であり、陣内家を救った功労者である健二と、彼への好意を認めた夏希の仲を、一族みんなが見守るのだった。
【引用元:サマーウォーズ – Wikipedia】
内気な少年がひょんなことからある大家族に出会い、世界の危機までも救ってしまうというストーリーなんですが、驚くのはこの映画が公開されたのが2009年だということなんですね。
2009年といえばまだInstagramやLINEというSNSもまだサービスを開始しておらず、スマートフォンを持っている人もあまりいなかったのではないでしょうか。
私は当時、この映画を観て近未来を感じたのを覚えています。今ではスマホやパソコンがあればだいたいのことができてしまう時代になり、この映画を観てもあまり違和感がありません。
小磯健二という少年の成長と戦いの物語でもあり、「人との繋がり」を描く物語でもあります。
家系図
篠原夏希の曾祖母である陣内栄の家系図はなんどみても複雑で覚えられないんですが、親戚というよりも「家族」だというイメージが強いです。
【引用元:映画「サマーウォーズ」公式サイト (s-wars.jp)】
こちらがその家系図です。こうしてみるとわかりやすいですが、映画に戻ってみるともう何が何だかわからないくらいに人が多く感じます(笑)
ちなみに陣内侘助は栄の夫の隠し子で、篠原夏希の初恋の人でもあります。隠し子だったこともあり、栄とはすれ違うことも多かったのですが実際は栄のことを気遣い思いやりを持っています。
よろしくお願いしますの意味とは
この映画を少しでも知っている人はこの場面を思い浮かべるのではないでしょうか。
とても印象的なシーンですよね。
惑星探査機「ならわし」が陣内家に落ちるかもしれない!という危機で健二が最後の暗号解読を終えエンターキーを押すところで言った「よろしくお願いします!」という言葉。
このシーンが有名なのはその「違和感」からくるものなのではないかと思います。
健二は汗をかき鼻血も出しながらエンターキーを押すのですがそんな状況でわざわざ「よろしくお願いします」という言葉を普通言うでしょうか?
これには深い意味が隠されていると考えられます。いくつか諸説あるのですが、一番私が納得して重要だと思ったのは
陣内家みんなを守るため戦った健二はこのエンターキーを押す時に何か覚悟ができたのかもしれないです。
全力で立ち向かった健二のことを栄おばあちゃんもみていたでしょうね!
「サマーウォーズ」の聖地、舞台のモデルとなった場所は?
サマーウォーズは長野県信州上田市が舞台となっています。「サマーウォーズの里・信州上田」という公式のHPもありました。
陣内家の門のシーンの場所は上田城跡公園
陣内家の大きな門は上田城の東虎口櫓門がモデルになっています。上田城は真田氏の居城で上田市の観光名所でもあります。約千本もの桜がある自然豊かな場所です。
【引用元:信州上田観光ガイド 上田城の紹介】
千本桜まつりなんかも開催されていたみたいなのでコロナになる以前はにぎわっていたんでしょうね!
映画の中でも陣内家の先祖が真田家臣の武士だとされているのでしっかりと設定として繋がっています。
監督の細田守さんの奥さんの実家が長野県上田市にあることに影響を受けつくられたそうです。
真田神社
上田城跡公園内にある真田神社はこの映画のヒットを祈願したサマーウォーズの聖地でもあります。
【引用元:真田神社 (yamaga.or.jp)】
声優を務めた神木隆之介さんや桜庭ななみさんも大ヒット祈願に訪れたそうですよ!
神社には真田信繁(幸村)が身につけたとされる大きな兜が境内にあったり、青年眞田幸村(信繁)の姿をモデルにした像などもあります。
長野県上田市と真田氏と深いつながりがある映画だということがわかりましたよね。日本の古き良きところもしっかりと描かれていて懐かしい感覚を味わうことのできる映画でもあり、日本が突き進んでいる近未来的な世界を感じることのできる映画でもあります。
「サマーウォーズ」視聴者の感想とレビュー
実はこの作品結構好き嫌いがわかれるということもわかりました。実際に観た方の感想をみて考えていきたいと思います。
サマーウォーズ 感想
やっぱ名作。泣いた。劇伴が最高そして家族や繋がることをテーマにする細田守らしさが顕著に現れていたのだと思う。名言である「よろしくお願いします」は健二くんがみんなと家族として仲間になるということを意味しているのだろう。こんな泣きアニメだとは思わなかった。 pic.twitter.com/5G5J5WfgWO
— スヌーピー! (@SNOOPY9734) August 26, 2020
そうなんです!そんなつもりで観ていなくても最後には健二を応援する陣内家の家族のように熱い思いになるんですよね。
高校生の夏ってかけがいのないもので大きな変化のある時間でもありますよね。夏休みがあけて教室に入ると「あれ?」と驚くほど変わっている人がいたりします。
健二はきっと見た目ではなくてもここで過ごしているうちに変わっているんだと思います。
「サマーウォーズ」の女ばかり台所に集まって飯炊き三昧、男は食って酒飲んでばかりの典型的な田舎の帰省の描写は、見ててキツすぎてねー。
— HaniwaFactory【野生のTシャツ作家】 (@haniwafactory) May 29, 2021
なかなか考えさせられる意見ですよね。古き良きところが現代では疑問視されたり苦痛に感じることもありますよね。「家族」「繋がり」 は少しずつ形を変えていくと思うので、そういう意味では貴重な作品となるかもしれませんね。
細田監督も自分にはなかった「家族」の形を奥さんを通して感じて衝撃を受けたそうなので、観る人にとってはもはや新鮮で受け付けない人もいるのでしょう。
みなさんはどうでしょうか?かなりこの「家族」の描かれ方は賛否両論出てくるのではないかと思います。
7月16日に金曜ロードショーにて映画「サマーウォーズ」が放送されます。すいかやアイスを食べながら観るのにぴったりなので是非楽しんでください!
コメント