映画「約束のネバーランド」伏線と考察レビュー

アニメ

原作のコミックが完結した後も話題の絶えない「約束のネバーランド」ですが、2019年1月にはアニメ化、2020年12月には実写映画化されています。

今回はその中で実写映画にスポットを当てて考察や伏線を見ていきたいと思います。

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映画「約束のネバーランド」の考察

孤児院「グレイス・フィールドハウス」を舞台に、鬼の手から逃れるためにそこからの脱出劇が描かれている今作ですが、映画ならではの漫画やアニメと違う点が大きく三つありました。

それぞれについて見ていきましょう!

主人公たちの年齢設定

原作の漫画では、エマ、ノーマン、レイは三人とも11歳で、鬼の食用とされる子供たちが出荷される年齢は6歳から12歳となっています。

しかし、実写映画ではエマとノーマンが15歳レイが13歳という設定になっています。また鬼に出荷される年齢も16歳までと若干引き上げられています。

この設定はおそらく出演者の実年齢がアニメの設定よりも上なことが考えられますね。

エマ役の浜辺美波さんは公開当時20歳、ノーマン役の板垣李光人さんは公開当時18歳、レイ役の城桧吏さんは公開当時14歳と漫画の印象よりも大人っぽく見えてしまうように思います。

また、年齢が原作通りだと6歳から12歳の子が鬼に食べられることになるので、その設定が強烈だったのかもしれません。

謎の男の登場

映画では、ノーマンが出荷されるシーンで謎の男が登場します。

この男は原作で出てくるピーター・ラートリーさんだといわれていますが、はっきりとした描写はありません。演じているのは松坂桃李さんでした。

突然の出荷で絶望しているノーマンが、外の世界にも実際にミネルヴァのような人がいることを知り、希望を持つシーンになっています。

脱出シーンでの会話

子供たちが農園から脱出するシーンでは、グレイス・フィールドを囲む高い壁の上でエマとイザベラが対峙するシーンがあります。

アニメでは互いに一言ずつの短い会話でしたが、映画では長く緊迫した会話が印象的なシーンになっています。

映画ではクライマックスで、浜辺美波さんと北川景子さんの演技がみどころです。

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映画「約束のネバーランド」の伏線を解説

イザベラの存在

原作のグレイス・フィールドからの脱出までが映画になった今作ですが、原作同様にイザベラの行動が大きなカギを握っていると思います。

原作ではイザベラがグレイス・フィールドで生活していた子供のころの回想シーンがあるのですが、映画にはありませんでした。

しかし、レスリーという友達がいたことや、イザベラ自身が脱走しようとし、壁に上ったが逃げられないと絶望したことは組み込まれていました。

原作同様に映画のイザベラも鬼に食べられることは納得していないが、諦めから現在のママのポジションにいると考えられます。

エマ達が逃亡する際に、本気で止めようと思えば止められたのでは?と思うのですが、塀の上での会話でも、その後の行動でもエマ達に情があったのではと思います。

いずれにせよ、映画は漫画で5巻分の話を2時間にまとめているので細かい描写が欠けてはいますが、映画でもグレイス・フィールドから脱出できたのは、ママがイザベラだったからだと思います。

ノーマンの出荷

原作ではノーマンが出荷される際、イザベラによって開けられた扉の向こうを見たノーマンが「え」と言って次のシーンになっているのですが、映画ではその扉の奥で謎の男に会うシーンに変わっています。

出荷されて門へ行ったコニーを追って見たのが、コニーの亡骸だったのに対して、門に別の人間がいて会話していることから、すべての出荷された子供がすぐに食用となるわけではないことがわかります。

その後の話は原作では描かれているのですが、映画ではそこまで話が進んでいないので、今後実写映画の続編が出たら、そのあたりがどのように描写されるのかが気になります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

実写映画で描かれたのはまだまだ物語の導入の部分なので、すべての伏線が描かれているわけではないようでしたが、今後続くとしたらイザベラの動向やレイの秘密など、この先にはもっと壮大な伏線が隠されているはずです。

アニメでは原作からカットされたシーンが多く賛否がありましたが、実写は今後どうなるのか気になりますね。

映画「約束のネバーランド」は現在、DVDとBlu-rayが発売されているので、気になる方はぜひ見て、今後の予想を楽しむのもありかもしれません!

 

 

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